かんばん【看板】

                   参考リンク   あんどん【行灯】

店名、屋号、営業商品名などを示す標識の一種。
欅(けやき)材が普通だが、杉、檜(ひのき)材もある。軒下に吊す「軒看板」、ひさしの上に乗せる「屋根看板」のほか、「立て看板」、「置き看板」などがある。また夜間の営業を強調するのに使われた「行灯」も看板の一形態。
江戸の元禄から天保(1688〜1830)にかけて、めん類店を表す看板として奉納絵馬の形になぞらえたものが出回った。看板の下にぴらぴらの細い紙をさげ、遠くからそれとわかるようにした。また戦前のそば店では、出格子に檜の一枚板で木彫りの看板をかかげる習わしがあり、その看板を「まねき」といった。
看板文字は書家や山岡鉄舟といった著名人に依頼する例があり、専門の書き手としては、明治末期から大正、昭和初期にかけて横尾龍丸、小龍丸が知られ、それ以後は景丸、広丸、青雲、墨川らの後継者がいた。関東大震災と第二次大戦の戦災により、これらの作品はほとんど焼失した。そば店では「まねき」の脇に小さめの「板看板」をかけた。終業のことを「看板にする」、「暖簾を入れる」ともいうが、「看板」はこの板看板をはずして店に入れることを指している。



    ●看板
江戸時代のそばうどんの看板。(坪井正五郎著『看板考』より)

     ●行灯
江戸時代の掛け行灯と置き行灯。(『守貞漫稿』より)