そばめし【蕎麦飯】
           参考リンク  たねもの【種物】
                    そばりょうり【蕎麦料理】

ご飯と一緒にそばの実(
抜き)を炊いたり、蒸したご飯。新ソバで炊いたそば飯は色合いと香りがよく、懐石で喜ばれる変わり飯の一っでもある。雑炊仕立てでも食される。
享和元年(1801)版『料理早指南』二、苗字飯(
めようじめし)秋の部に、
   新蕎麦ひきぬきの宜しきを麦の加減にえましてよく洗ひ、笊に入れて水を切りおき、
   さて飯をこはくほろほろとする加減に炊きおき、蕎麦をまぜて甑(
こしき)に入れて
   蒸すなり。
   加役 ねぎせん(
繊切り)・たうがらし・けし・ちんぴ・ゆず・もみのり・やきみそ・わさび。
   汁 すまし。
とある。また、その翌年に刊行された『名飯部類』上、名品飯の部の蕎麦飯には、
 去皮蕎麦(
かはむき)〔信州より出る俗にそば米と云ふ〕四合、粳米(うるち)六合の量(はかりに  てまぜ合し洗ひ、炊水一升三合余を以て常のごとく炊熟す。達失汁(だしじる)。加料。
そば飯の販売については、天明2年(1782)序の報条集『ひろふ神』に、本膳亭坪平が江戸小船町の1丁目新道の料理屋岡田屋清兵衛のため、前年の9月に書いたそば飯売り出しの報条が収録してあり、末尾に「御晶眉の薫りうれしゝそばの飯」と詠んでいる。

蕎麦めし
止働堂馬呑戯作の洒落本『恵世ものかたり』の挿絵(天明2年・1782の刊行と思われる)。
江戸の芝、春日野辺の奈良茶を売る店の出格子に、「秋ハ蕎麦めし」の連板がかかっている。