ぶっかけ【打掛け】
ぶっかけそば【打掛け蕎麦】


 ぶっかけそば切り、ぶっかけそばの略称。
元祖は江戸新材木町にあった信濃屋という小さなそば店。近辺から集まってくる荷物を運搬する人足のため、立ちながら食べられる冷やがけが始まりとされている。
元禄(1688〜1704)ごろからこうした食べ方があったらしく、当初は下賤な食べ方とされていた。
その後、寒い季節には、そばを温め汁を熱くするように工夫され、方々で売り出され普及していった。
ぶっかけがもてはやされるようになると、従来の汁をつけて食べるそばを「もり」といって区別する必要が生じた。
安政二年(1773)版・江戸『俳流器の水』初編の「お二かいぶっかけ二ッもり一ッ」が「もり」の初見。
ぶっかけをさらに略した「かけ」は寛政の頃からで、寛政六年(1794)の洒落本『替理善運』に「きさま角の伊勢屋へいって、あつくしてかけ十二いまもってこいといってくるべし」とある。