どんぶり【丼】  
       
かけや種物を盛るそばうどん用の陶磁器の食器。同じく、ご飯物用の食器。形としては、浅めの朝顔形が一般的で、出前用に曲物漆塗りに屋号を書き込んだ共蓋が用いられる。
種物の丼は、深めで共蓋付きが多く、緑の立上がりが真直ぐな切立(きったて)、端反(はぞ)り、段付など、蓋を取ったときになかが広く、豪華に見えるように配慮され、色絵を施したものも多い。
天丼や親子丼などのご飯物用の丼も、色絵を施した錦手のものが多い。江戸時代から昭和の初期までは、丼の大きさは手で持てる小ぶりのものが主流であったが、戦後は徐々に大きめのものがふえ、近年、種物用は特に大きく豪華になっている。
丼の語源としては、だんぶくろ(更紗、緞子などで作った袋。何事もこの袋一つで事足りた)の転訛か、朝鮮語の湯器(タンパル)からの転訛といわれている。いずれにしろ江戸時代に入ってからの言葉である。


豊国画「當穐八幡祭(できあきやはたまつり)南与兵衛」に描かれた屋台そばの丼。