ふうりんそば【風鈴蕎麦】
                参考リンク   よそばうり【夜そば売り】
                       よたかそば【夜鷹蕎麦】

宝暦(1751〜64)頃に江戸の街にあらわれた屋台そば。
風鈴そばの特徴は屋台に風鈴を下げるだけでなく加薬物(薬味)を加え、きれいな容器を使って、それまでの「夜鷹そば」にあきたりない客層を狙ったことであろう。
その後、夜鷹そばも風鈴を下げるようになり、両者の区別がつかなくなってしまった。
なお、風鈴そばが売り声をあげなかったのは、当時夏の風鈴売りや秋の虫売りが、その物の音ズバリで売り歩くのを見習ったものだが、寛政(1789〜1801)頃には声を出して触れ売るようになった。

夜間に廓外から商いに来る風鈴そばのことを吉原言葉で、おかぐら(御神楽)といった。
また、御神楽の獅子(四四)の洒落から、一六文のことをいう。
ふうりんそば

江戸の風鈴そば屋。
風鈴が二つ吊ってあるのが見える。

(文政二年『近世職人尽絵詞』より)