かんざらしそば【寒晒し蕎麦】
                   参考リンク  こおりそば【凍り蕎麦】
                


寒ざらしそばとは、寒中に冷たい水、あるいは清流に数日間浸けてから寒風にさらし、乾燥させた玄そばを挽いて打つそばのこと。
そばの味が落ちる夏の暑中にも新そばの風味が楽しめるそば、といわれる。
ことに、この寒ざらしの玄ソバから挽いたさらしな粉は最上品とされた。
江戸時代、諸大名から将軍家への献上物には年始、歳暮など定式のもののほかに、その時候にしたがった時献上というのがあり、信濃国高遠藩が「暑中信州寒晒蕎麦」を献上したという記録が残っている。
元禄十年(1697)刊の『本朝食鑑』はその製法について、「臘月(陰暦十二月)、殻のついたままの好い蕎麦を三十日間水に浸し、立春の日に取り出し、曝(さらし)乾してから収蔵するもの」と書いてある。