きばちした【木鉢下】
                 参考リンク   きばち【木鉢】

本来は木鉢をすえる台になった丸桶のこと。このなかにそば粉と小麦粉とを一定の割合で混合した粉を入れておいたので、木鉢下というと、この混合粉を指すようになった。
一般に、生きている粉は、水分を吸収したり、吐き出したりして呼吸している。この水分の吸収許容量がそば粉は小さく、小麦粉は大きい。この性質の違いを利用したのが「木鉢下」というわけで、空気中の水分が増加してそば粉が吸収しきれなくなったときは小麦粉が吸収し、逆に乾燥しすぎたときはそば粉が小麦粉の水分を吸収することによって、そば粉だけでおいておくよりも、鮮度のよい状態を長く保つことができる。
混合するのには「割り板」と呼ばれる木の板二枚を両手に持ってよくかき混ぜる。混合比率は店によって異なるが、そば粉一杯、小麦粉一杯が「同割」、二杯対一杯が「七・三」、三杯対一杯が 「町場の二八」、四杯対一杯で「二・八」、五杯対一杯をそと「外二」という。なお、割り板は横20p、縦15pくらいの薄板で、木鉢下になくてはならないものである。

こながえし【粉返し】
 
木鉢下でそば粉とつなぎの小麦粉とをよく混ぜ合わす作業。これによって両方の粉の湿度がほぽ等しくなり、そのあとのこね水を加えたときの水まわしがやりやすくなる。手打ちの基本的な手順。

木鉢下
桶に木鉢をかましてある。