になわそば【荷縄蕎麦】
     参考リンク  ぎしきそば【儀式蕎麦】


 盆中、多くは十五日にめん類を打ち、盆棚の飾り縄にしたり、またはナスやキュウリで作った馬の背にかけるのをいう。「荷縄」、「背負い縄」、「鞍縄」ともいう。これは仏が帰るとき、ご馳走を馬につけていくためということから。
元禄十六年(1703)江戸版の雑俳『たから船』にも「細々と・そうめん餓鬼の荷付縄」の冠付けが見られ、風俗の古いことがわかる。
 長野県飯田市では十五日、新潟県中魚沼郡津南町上郷宮野原・谷内では十六日にそば、佐渡郡羽茂町大崎ではうどんを仏様の荷縄と呼ぶ。

 群馬県勢多郡東村・利根郡片品村、神奈川県足利上郡、鹿児島県肝属郡高山町では、生うどんが背負い縄になる。
 香川県の小豆島や長崎県五島の久賀島島(福江市)だは、そうめんを背負い縄に用いる。
 群馬県吾妻郡六合村和光原では、送り盆のうどんを仏様のカチンナワ(背負い縄の方言)というが、それを取っておいてムシ(胃酸過多症)が出るときに食べると治るという。