そばをけすくすり【蕎麦を消す薬】

そばを食べすぎたとき腹を癒す薬としてあげられているもの。『蕎麦全書』下で「楊梅皮」(ヤマモモの樹皮、渋木またはモモカワとも)、「桔梗湯」(キキョウを濃く煎じたもの)、「煉松脂」(松やにを煎じてかためたもの)の三つをあげており、ほかに寛延二年(1749)序の多田義俊著『南嶺子』では荒海布の特効を強調している。

あらめ【荒布】

褐藻類コンブ科のアラメ属の海藻。そばを食べすぎて腹痛が起きたとき、これを煎じて飲むとよいとされている。寛延二年(1749)序の多田義俊著『南嶺子』にみえる。


ききょうとう【桔梗湯】
 
『蕎麦全書』下にそばを消化する薬としてあげられている。「桔梗一味こく(濃)煎じて過食飽悶の時に用ゆ。予試に桔梗を濃く煎じ、其中へそば切を入れて見たりしに、少時して皆砕けて柔軟糊のごとくなり」。過食してもだえ苦しむときに、キキョウの根を乾燥させたものを煎じて飲むとよく効くといわれる。