そばえんま【蕎麦閣魔】
  
正月と七月の各十六日は閣魔王の縁日で、正月十六日を初閻魔、七月十六日を閻魔の大斎日という。この両日は、地獄の獄卒も罪人の苛責をやめるといわれ、地獄の釜の蓋もあく日などという。娑婆の奉公人も薮入りといつて、骨休みの日として一日休暇が出た。
東京都足立区千住二丁目の金蔵寺の本尊は閻魔王で、古くは千住あたりの遊女の投げ込み寺だったという。願掛けするときにそばを供えるところから、俗に「そば閻魔」と呼ばれた。
また、かつて閻魔様が美しい女の姿になって、町のそばを買ってきて食べたから「そば閻魔」の名がついた、とも伝えられている。昭和16年(1941年)ごろまでは、斎日の十六日にはそばが山と積まれたそうである。