ときそば【時蕎麦】

夜そば売りを描いた落語。三代目柳家小さんが、上方落語『時うどん』を東京に移入した咄。
そば屋の勘定を払うさい、一文銭を一つから八つまで数え、「何時だい」、「九つで」、「十、十一、十二…」と一文ごまかすのを見た男が、まねをして、「七つ、八つ、何時だい」、「四つで」、「五つ、六つ、七つ…」と損をした珍談。
原話は、江戸鎌倉河岸で仲間(ちゅうげん)がそばを食べた咄として、享保十一年(1726)刊の笑話本『軽口初笑』にあり、三代目小さんの改作以前から、江戸っ子と『時そば』の縁は深い。