ゆとう【湯桶】
             参考リンク   そばどうぐ【蕎麦道具】

そば湯を入れておく漆器で、丸湯桶と角湯桶がある。
丸湯桶は檜(ひのき)の曲物が主。最近は檜地の方が多い。寸法は10.5〜12.0p(三寸五分〜四寸)四方。塗りは朱塗りが主体。大体満杯で4寸角のもので720ml(4合)。


角湯桶             丸湯桶

婦人の化粧に湯次として用い、酒器にも使われ、また、茶会席などの後段に白湯を出したころの曲物の湯次を転用したのが、そば店の湯桶。四角の木桶で朱漆に塗ってあり、そば湯を入れる器が、転じてそば湯のことを湯桶と呼ぶようになった。元禄頃からそばを食べたあと、そば湯をのむことが一般にはじまったようである。そば湯は元来、ぬき湯と呼ぶといわれる。
そば店に限って客に茶を出さず、食べ終わった後にそば湯をこの湯桶に入れて出すのが例になっていた。朱に塗られ温かく映えるきれいな湯桶から注いで飲む「そば湯」の味は、また格別で、なくてはならぬものだ。
湯桶は口が正面に付いていないで横の方に長く出て、一種の変形をなしている。そこで、人が話をしている最中に、横から口出しするのを「そば屋の湯桶」という。


おわかれゆとう【お別れ湯桶】

そば店で閉店時に、まだ店にいる客に追加注文の有無を確かめ、そのうえでそば湯の入った湯桶を出しておくことをいう。